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2006年 01月 19日
最終日、帰国の日は、朝から雨交じりの雪がぽつりぽつり。
13:40の直行便のため、朝はゆっくりです。 朝食後、ホテル目の前のStadpark(市立公園)を歩きました。 ここにいらっしゃる音楽家は三方。ヒルトン側から入って歩くと順に、 シューベルトさん (先日の未完成の際はどうも)、 ブルックナーさん (あなたの音楽にハマりました) そしてヨハン・シュトラウスさん (久しくご無沙汰しております) それぞれご挨拶してきました。 ちょっと歩いてオペラ座まで散歩し、ホテルに戻りました。 この日のオペラは「ファルスタッフ」、観たかったなぁ~ Oper fur kinderという看板が出ていました。子供たちのためのオペラ! 小さい頃から一流の芸術に触れられるなんて、素敵です。 オペラ座に別れを告げて、ウィーンの街を後にしました。 ***** だいぶ時間がかかってしまいましたが、これで旅日記終わりです。 まだおまけがつくかもしれませんが。 成田着陸の24時間後には、会社のデスクで仕事してました。 ヨーロッパに行きたい、旧共産圏だった国の今を見てみたい、 音楽家が生きた跡をたどりたい、オペラが観たい・・・ いろんな希望と、現実問題を突き合わせて実行した今回の旅行でしたが 自分にとってとても楽しく、興味深く、感動が沢山で満足いくものでした。 ツアーで一緒になったあるご夫婦が、ブダペスト自由行動のときに 現地のガイドさんに質問していました。 「動物園はどうやって行けますか?」 え?ハンガリーで動物園?と思ったのですが、あとで話を伺ったら、 世界各地の動物園を訪ねることが、そのご夫婦のご趣味だったのだそう。 各国、いろいろな趣向があったり、個性も豊かで楽しいのだそうです。 スペインの動物園ではキリンが今にも干からびそうだったとか、今回の ブダペストの動物園は良かったわ、、、など話を聞かせて頂きました。 音楽でも、動物園でもいい、何かひとつ、 自分の興味の核になるものがあると、旅ってこんなに楽しめるんだ、 というひとつの実感になりました。 旅行に行って帰って、それで終わり、じゃつまらないので、 ここで得た感動を、なんとか自分の表現のプラスにしたいと思います。 っていうか、そんな感性を持てるよう努力したいものです。 というわけで、まずはドヴォルザーク、がんばるのです! で。今年は休暇がないんですけど、なんとか行きたいなぁ・・・ まあ、まず厳しいと思いますが、今後の興味・・・ ①ルーマニア・ハンガリー(トランシルヴァニア地方) ②バルト三国 ③ロシア ④ベトナム・カンボジア なんで旧共産圏ばっかなんでしょうねぇ・・・ 「変革中!」っつーのに興味があるんでしょうか・・・ 自分でもわかりません。 #
by mitsukoviola
| 2006-01-19 22:30
| 旅日記
2006年 01月 16日
19/Dez/2005 Montag Beginn18:00 Ende22:30
Lohengrin / Winer staatsoper Dirigent / Semyon Bychkov 最初は、ワーグナー苦手だったのです。理由は多分、 中学生のときに初めて見たオペラ、「さまよえるオランダ人」が 退屈でしょうがなかったから。何で最初のオペラがワーグナー・・・ いろんな音楽を聴いて演奏して、今ではワーグナーの音楽の素晴しさも (もちろん、ほんの一端でしかないのですが)分かるようになってきました。 というわけで、2日目オペラはそんな因縁のワーグナー。 昨日経験したので、昨日よりは落ち着いてオペラ座に到着。 今日は昨日と反対側、左手の階段から上がりなさいと言われます。 開演前、時間があったので、昨日行かなかった、舞台に向かって右手側にあるグスタフ・マーラー・ザールを覗いてみます。マーラーの絵とクリスマスツリーが! ここも、休憩中はこんな感じ。ローエングリンのの休憩は、各幕間に2回!長いオペラなので・・・。でも2回の休憩のお陰で、それぞれの幕を楽しく観ることができました。 (あれ?半分嘘です。3幕は一部意識が欠落してました。時差のせいで←言い訳) 今日の席はBalkon Halbmitte Recht1列目。3階右手です。 実は昨日、各階1列目に座る人を見ながら、とても気になったことが。 それは、皆、前の壁に肘をついたり、寄りかかったりして観ていること。 ←こんな感じ オペラ座なのにラフというか、お行儀悪いなぁ・・・と思っていたら、背もたれに深く席に座ってしまうと、前の壁がジャマして、舞台が全く見えないことが判明! 3階・4階席は高い位置にあるので、角度的に見下ろせないのです。 というわけで、私も前の壁に肘をついて、身体を乗り出して観ることに。 オケピットは、昨日と打って変わって、フルオーケストラの大編成! 弦楽器は普通ですが、Vnの後ろに木管+ホルン、Vcの後ろに金管。 ピットはアメリカンスタイルで入場してきますが(ヨーロピアンなのに・・・) ローエングリンのテーマのさわりを吹いたりしてる奏者いて、 聞いていてドキドキワクワクしてきてしまいます。 開演のピロロロ・・・という(まるで携帯電話のような)ベルが鳴って、 マエストロ・ビシュコフ氏登場。美しい前奏曲から、パワー全開。 いや、この前奏曲、本当に美しくて素晴しかったです。 冒頭のピアニッシモの弦楽器の響きから、大きなフォルテの山まで。 このオペラの何が一番印象に残ったかって、やっぱ1幕前奏曲! さて、問題の演出ですが。今回のローエングリン、今年の新演出作品で、かなり変わった演出だということを事前に聞き、ある程度は覚悟して見にいきましたが・・・衝撃はかなり大きかったです。 コンテンポラリー調・蛍光色のセット、現代の服装の歌手・合唱団。合唱団は、上下黒でしたが、シャツやニットやスカートやパンツ・・・とみんなそれぞれの衣装。もしかして、自前かしら?などと思ってみたり・・・笑 さらにエルザが白い杖をついて、盲目という役で登場したときには唖然。 (白い杖がユニバーサルデザインなのだと、このオペラで知りました) 最期の、弟が白鳥から姿戻るところも、ちょっと意味が不明というか・・・ 白鳥は蛍光色のセットだったのですが、人間の姿に戻るのではなく、 丸い球の中に、胎児のような姿で現れ・・・。これは相当衝撃的というか、 なんだか後味すっきりいかないものがありました。 2幕の、有名な「エルザの大聖堂への行進」のシーンでは、 蛍光色のお家のセットが、教会の形に変身(?)したり 合唱団が持つ電飾の花など、見ていて面白いものもあったのですが、 ちょっと解釈難しかった。未だにふと思い出し、あの演出の意味は・・・ と悩む(苦笑) もう少し勉強してから見てみたら、もっと楽しめたかも しれないと思うと、ちょっと後悔も。 ただ、2日間しかないウィーンの滞在、2本しか見られないオペラで、 この2演目を見ることができたというのは、とても興味深いことでした。 前日のポネルによる「フィガロの結婚」のプレミエは、私が生まれた年! (年齢がばれる?・・・)だそうで、長く愛され支持され続けている作品 だったわけです。そしてこのローエングリンは今年の新作。 伝統あるオペラ座でも、その時代ごとの感性を取り入れた作品を 作り上げていく努力をしているのかなぁ、なんて思ったりもします。 ・・・と、いろいろあったのですが、 歌手も合唱団もオーケストラも本当にブラボーで、 特に歌手は、名歌手揃いで、本当に素晴しかったと思います。 ローエングリン役のJohn Bothaは、ロン毛太っちょの(ロン毛は鬘か) 騎士のイメージとはちょっと遠い風貌の方・・・ですが、声は太く美しく、 3幕は彼の独壇場という感じで終始素晴しいアリアでした。 ほんとすごかった、最期までテンション落ちなかったし・・・。 って、すみません、半分夢の中で聞いていましたが 個人的にはオルトルード役のJanina Baechleもよかったと思います。 Agnes Baltsaの代役だったそうですが・・・いや、Baltsa聞けるものなら 聞いてみたかったですけど。彼女ももう60代?!なので。。。 そして合唱団の歌も、本当に素晴しかった。鳥肌モノの響きでした! 大編成のオーケストラは迫力満点。マエストロ・ビシュコフは大きな振りの 終始エネルギッシュな指揮ぶりでした。 雷さまのような風貌からは似つかわぬ(失礼)、美しい音楽が。 ワーグナーの音の響きってこういうものというのを実感できたのも収穫。 ビシュコフのCDはパリ管時代のものを何枚か持っていたのですが、 今回あまりに感動したのでこれからも聞き続けようと思います! オペラ座を出ると、また雪! ウィーンの雪は、日本のと違って、さらさらで水分の少ない雪です。 寒~いといいながら、心は素敵な音楽でぽかぽか。 ヨーロッパ旅行最期の夜。ホテルに戻り、帰国のためのパッケージを 造りながら、とても満たされた気持で一杯になりました。 追記:いつも楽しく読ませて頂いているブログ「K&Kの生活」で このローエングリンのプローべの様子を垣間見ることができます。 11月22日 ローエングリン! Lohengrin - Hauptprobe #
by mitsukoviola
| 2006-01-16 23:10
| 旅日記
2006年 01月 12日
たった8日間の旅行話が延々ですみません・・・
昨日のオペラの感動も覚めやらぬまま、とりあえず街に出ます! 本当は美術史博物館とか、ゼセッシオンとか行きたかったのですが あいにくこの日は月曜日で休館。ずっとどうしても行きたかった ハイリンゲンシュタットも、遺書の家がお休みなので泣く泣く中止に。 (まあ、ウィーンにはオペラを楽しみに来たわけなのでしょうがない・・・) ということで、「作曲家に会いに行こう」シリーズ。 まずはベートーベン、モーツァルト、ブラームス。 みなさま難しそうな顔をされてますが・・・。いつもお世話になって、本当にアリガトウゴザイマス! そして憧れの楽友協会ホールとコンツェルトハウスを見に行きます。 できれば中も見てみたかったけれど、今回は残念。 楽友協会ではリハーサルか何かあったようで、楽器を持った方が数名 館内に入っていかれました。女性が多かったから、WPHではないですね。 楽友協会の後、せっかくだしカールス教会見ていこうよ、という話になり、 拝観料が少々高かったのですが、入場してみました。内部はドームと大理石の柱が立派で荘厳な教会です。円形に沿って、宗教画が掛けられたいくつかの聖堂が並びます。バロックらしく、天井画も美しそう・・・ですが・・・ 内部は足場が組んであり、天井画の修復かしら、残念、と思いながら内部を見学していたら、天井近くにつながる、エレベーターを発見!係りの人がいて、「どうぞ」みたいにと言われたので試しに乗ってみたら、あっという間にドームの上! 美しい天井画がすぐ近くに見えます。 さらに工事現場のような階段があって登りきったら、ドームのてっぺん。すごい!ウィーンの街が一望できました!なんて素晴しい。手前が楽友協会、奥の塔はシュテファン寺院です。 出口で、ブルックナーのTe Deumの譜が書かれたプレートを発見しました。ブルックナーはリンツの聖フローリアン教会に埋葬されていますが、葬儀が営まれたのが、ここカールス教会だったのです。・・・ということを、後から調べて知りました・・・ ブルックナーの葬儀にはブラームスも出席しその死を悼んだといいます。 ブラームスは、その半年後に亡くなっているんですね。 ※教会内撮影もOK。ノーフラッシュで撮りました その後、オペラ座近辺へ戻り、クリスマスモードのケルントナー通りやグラーベンを散策。 ケルントナー通りから賑わう街中にど~ん!と現れたシュテファン大聖堂を見て、感動。ゴシックの素晴しい建築。今日も、シュテファン寺院の中ではコンサートが行われるようでした。チケット売りのお兄さんに「コンサートいかがですか」と言われたので「今日はオペラに行くのです。すみません」と言う・・・^^) お小腹が空いたので、DEMELで休憩。軽食でグラーシュのスープとパン、 デザートにケーキとメランジェを頂きました。 このメランジェが、感動するほど美味しかった!ケーキにぴったり。 やっぱ、カプチーノじゃだめよ、メランジェよ!とこの時は思いましたね・・・ DEMELのケーキは、ショーウィンドウから「これお願いします」といって 指を指して選ぶことができます。どれもこれもおいしそうで・・・。 私は好きなウォルナッツ、母はカフェのトルテを注文。 どちらもおいしかった~!のんびりします。 お店入ったときは割とすぐ座れたのに、2時を過ぎた辺りから 席を待つ列が出来ていました。みんなティータイムの時間なんだ。 DEMELの1階ではパティシェのお仕事ぶりを拝見できます!クリスマス用のケーキやクグロフを一つ一つ手仕事で仕上げていました。 ギャラリーがたくさんいて、パティシェさんも気が散らないかしら。 家族へのお土産や、オペラ座のショップでの買い物などを楽しんで、 (ほとんどウィンドーショッピングでしたが・・・)、 オペラが18時スタートだったで、早めにホテルに戻りました。 また着替えて、軽食をとって、準備して・・・いよいよ「ローエングリン」。 #
by mitsukoviola
| 2006-01-12 23:07
| 旅日記
2006年 01月 09日
18/Dez/2005 Sonntag Beginn19:00Uhr Ende22:30Uhr
Le nozze di Figaro / W.A.Mozart Winer staatsoper / Riccardo Muti このプログラムを見たくて、いろんな無理をして(言って)この日程でウィーンに来れるツアーを選びました・・・白状m(__)m いろんな事前知識は仕入れてきたものの、右も左も分からぬオペラ座。入口のお姉さんにチケットを見せる。左手の階段ですと教えてくれます。写真は、一番高い席へつながる(多分)、中央の階段。 他のオペラ座もそうなのか分かりませんが、座席の表示が1階、2階・・・ではなく、Rang、Balkon、Galerie・・・と、非常に分からないわけです。あ、もちろん、事前に座席図見て調べておきましたけど・・・ 今回はGalerie Mitte Links、4階席中央。65ユーロ(+手数料)。後ろを振り返ると立見席があり、マエストロ・ムーティ登場ということもあってか、立ち見席まで人が溢れかえっていました。 安いし、身分的には立ち見が妥当なのかもですが、数年前に ロンドンでウィーンフィルを聞いたとき、マラ2立ち見で貧血を起こす、 という痛い経験をしていたことから、ちょっと無理してチケット取りました。 昨日のブダペストと比べるとやはり大きく、明るく、華やかな印象です。 舞台はよく見えましたが、オケピットは、立ち上がらないと見えずで、 マエストロ・ムーティが棒を振ってる姿は殆ど見れませんでした・・・ 残念(泣)けれど、素晴しい音楽を堪能させて頂きました! ムーティは、モーツァルトイヤーのザルツブルク音楽祭では 昨年に引き続き、「魔笛」を担当されるようです・・・聞いてみたいよ~ オケピットはモーツァルトなので小編成。下手側に弦楽器、 上手側に管楽器をまとめた形での配置。チェンバロは上手奥。 ベースが後ろ一列なのは、ウィーンフィルと同様。 オケピットに入った経験がないのでわからないのですが、演奏者 (特に弦楽器奏者、管が正面から聞こえるわけですから)には どんな風に聞こえるのかとても興味がありました。 序曲から、勢いよく、音楽が軽やか。この段階でドキドキワクワクです。幕が開け、セットを見た瞬間、「あ~、美しい・・・」古典的で立派なもの。 プログラムをよくよく見たら、ジャン・ピエール・ポネルの演出でした・・・そっか、そうだよね、ここウィーンのstaatsoperだもん・・・。特に第2幕が素晴しくて、舞台下手にセットされた大きな窓から、照明で夕日が差し込むような造り。(劇中ケルビーノが飛び降りる窓です)その夕日に照らされながら冒頭のカヴァティーナporgi amor・・・を歌う伯爵夫人がまるで絵に切り取った光景のように思えるほどでした。 ↑1幕のセットは、まさにこのプログラムの絵のままです。 1幕も、円形の窓と螺旋階段が非常に印象的でした。 1階の窓の後ろに人が通ったりするシーンもあって、立体的な視覚。 幕間の休憩は、12幕-34幕の間に一回。オペラ座正面に位置する、中央のザールに降りてみました。あぁ、本当に煌びやか!場違いな気がして、隅で静かにオレンジジュースを頂いていました。殆どの人はシャンパン。 視線を感じて、ふと後ろを振り向くと・・・マーラーがいました!置き去りにされた、ジュースのあき瓶に囲まれて、少々かわいそう・・・。↓ ここには、他にもカラヤン、ベームなどの銅像もありました。 このオペラ、名曲のアリアもたくさんなのだけれど、 2幕と4幕のフィナーレが、本当にすんばらしい。 4幕最期、アルマヴィーア伯爵が、Countessa, perdono・・・ と許しを乞うアリアからフィナーレのところは、来るぞくるぞー、などと 思いながら、やっぱりぐぐっと感動してしまったわけです・・・ まるで映画「アマデウス」のサリエリ状態・・・ 4幕では聞き慣れないバジリオ・マルチェリーナのアリアもたしかあった。 バジリオは聞いたことがあったけど、マルチェリーナは初めて聞きました。 歌手もとても良くて、一つのアリアが終わるたびにブラボー!の嵐。 特に後半に向かって、どんどん熱気を帯びていきました。 モーツァルトのオペラの楽しみは、コミカルなシーンで一緒に 大笑いしたり、こうしてアリア一曲歌い終わった歌手に、 その場で拍手喝采できたり・・・と、歌手・奏者・観客がとても近くに コミュニケートできるところにもあるのかもしれません。 翌日のワーグナーはこうは行かなかったので・・・。 ムーティの音楽は、どこをとっても明るく流れがあり、美しい響きが していました。終始テンポ感がよく、あっという間に終わってしまった・・・ 終演後も、最期の最期まで拍手して、座席を後にしました。 オペラ座を出たら、外は雪! この後タクシーに乗車拒否される(多分近すぎて)という軽い事件がありつつ、地下鉄で2駅、大好きなケルビーノのアリア、voi che sapete・・・を心で歌いつつホテルへ戻りました。 ベッドに入って目を閉じても、浮かぶのはオペラ座の光景。 しばらくは眠りにつけず・・・。ウィーンでの一日目でした。 ※オペラ座内は、上演中は撮影禁止、それ以外は私用に限り可。 いちおう全てノンフラッシュで撮影したもの。 #
by mitsukoviola
| 2006-01-09 01:45
| 旅日記
2006年 01月 06日
この日は、あっという間にブダペスト→ウィーンの移動の日。
雪景色の田園風景の中を、バスでひた走ります。 1989年、東西で最初に国境が開いたのが、 このハンガリー-オーストリア間でした。 ハンガリー政府が国境にあった鉄条網を撤去したところから、 一連の東欧革命とベルリンの壁崩壊のプロセスが始まったのです。 ちょうど中学受験をしていた私にとって、TVや新聞から垣間見る ヨーロッパの情勢は、意味を完全に理解することは難しくても、 相当に衝撃的なものでした。 歴史を知るとハンガリーというのは不思議な国で、 ハンガリー動乱という痛ましい歴史を超え、 東西冷戦下の他の東欧諸国が厳しい統制を強いる中で、 唯一と言えるほど、柔軟で現実的な政策をとっていた国なのだそう。 情報・経済統制も比較的緩やか、観光客も多かったようで、 この特徴あるハンガリー共産主義を、有名な料理の名前をとって 「グヤーシュ・コミュニズム」なんて言い方をすることもあります。 スロヴァキアからハンガリーに入ったとき、最初に 「変わったな」と感じたのが、畑の風景が整って美しくなったことでした。 そして、それの印象はブダペストの街を歩いたときも同じでした。 推測にしかすぎませんが、共産政権時代でも変わらない何かが あったのかもしれません。 訪れてみて、ハンガリーの歴史にも興味が出てきました。 風車が多く並ぶ国境付近を超え・・・オーストリアへ。 【シェーンブルン宮殿】 さて、ブダペストを午前中出発し、ウィーンに着いたのはお昼前。昼食にお約束のウィンナ・シュニッツェルを頂いたあと、まずは定番市内観光へ出発です。 黄色(山吹色?)が美しいシェーンブルン宮殿。ハプスブルク夏の宮殿といわれますが、夏用だけではなかったよう。だって、宮殿内に昔のストーブがありましたので。。。 日曜であることもあり、人でごった返していました・・・。 しかし、まあ、本当に贅を極めた広い広い宮殿で、見学コースを歩くのにそれだけでクタクタ・・・モーツァルトが御前演奏をした鏡の間もあるわけなのですが、何しろ部屋数1400を超えるわけで、私が見たツアーコースの中には含まれていなかったようです(ツアーコースは2種類ある) もちろんいろんな歴史の舞台だったわけですが、いろいろありすぎて・・・。 広大な庭園は本当は花が咲き乱れているはずですが、 冬なので、雪景色。まあ、それもまたGood。 宮殿前には、それほど大きくないクリスマスマーケットが出ていて、みんなシェーンブルン宮殿のカップでグリューワインを手にしていました。 (宮殿内は撮影禁止のため、写真はなし。) 【ホーフブルク/シシィ・ミュージアム】 市内中心部に入り、ホーフブルク(王宮)内へ。立派な建築です・・・ 建物を飾る装飾や彫刻のひとつひとつを近寄ってみるだけで、 もう「ほぉ~・・・」という感じなのです・・・ その中にある、シシィ・ミュージアム。 皇妃エリザベートのミュージアムですが・・・ この辺りから寒さと疲れモードのピーク。 4都市目にして、いやー、ウィーン、ホント寒かったです。 夜のオペラがあるので、ここで体力を使うわけにはいかない! ウィーンの滞在は、市立公園・ウィーン南駅近くのヒルトンホテル。 ホテルに到着後、手配していたチケットをコンシェルジェから受け取り、 息つく暇なく着替え、ヒールを履き、アクセサリーをつけ・・・ もともとオペラは一人でいくつもりで、 母はオプショナルツアーに参加しようかなど考えていたようなのですが、 あまりの疲れに、ホテルで休んでるわ~とおっしゃる。 後で「一人でスーパーで買い物ができたわ♪」などと喜んでおりましたが。 (今までの買い物は、ほとんど私がヘルプをしていたため・・・) リンクまで歩いて1分、そこから市電に乗り3駅、オペラ座に到着です! 以降オペラ、続く。 #
by mitsukoviola
| 2006-01-06 23:26
| 旅日記
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